How to choice
業種別レンタルPCの選び方
PCを選ぶときのポイント
新型コロナウイルスの世界的な流行に伴う在宅ワークの普及やオンライン授業の増加を受け、レンタルPCサービスの需要が急速に拡大しています。しかし、実際にレンタルPCサービスを利用する際、「どのPCを借りればいいのかわからない」という方も少なくありません。
レンタルPCを選ぶ際の重要なポイントは、CPU・メモリ・内蔵ストレージの3点です。この記事では、CPU・メモリ・内蔵ストレージそれぞれのポイントについて詳しく解説します。
CPU
CPUとは「Central Processing Unit」の略称で、「中央演算処理装置」を指します。中央演算処理装置と聞いてもイメージが湧きにくいですが、簡単に表現すればPCの制御と計算処理をするための部品です。CPUは、人間の体に例えると脳に似た役割を担っています。
CPUの性能はそれぞれのPCによって異なります。しかし、PC全体を制御する部品であることから、PCの性能はCPUに左右されるとされているほど重要な部品です。
CPUは、Intel(インテル)とAMD(エーエームディー)の主要メーカーを中心に販売されています。Intelの「Core iシリーズ」では、現時点でCore i9は最も性能が高く、Core i7・Core i5・Core i3と末尾の数字が小さくなるにつれ性能が低くなります。AMDの「Ryzenシリーズ」でも同様に、Ryzen 9・Ryzen 7・Ryzen 5と末尾の数字が小さくなるにつれ性能が低くなります。
ただし、高性能のCPUを搭載したPCほど高額になる傾向があります。また、高性能なCPUほど消費電力も大きく、使用中は発熱してしまうため取り扱いには注意が必要です。Core i9やRyzen 9は、ゲーミング・動画編集・プログラミングなど、超高速処理を求める人向けの製品であり、事務作業に使う程度であれば不要なスペックです。
レンタルPCを選ぶ際は、PCを使う作業内容に見合ったCPUを選びましょう。
メモリ
メモリとは、作業を一時的に記録する部品を指します。CPUが脳(作業者)とするなら、メモリは作業を行う机のような役割です。後述するストレージから、必要となるプログラムを読み込んで実行し、使い終わればメモリから消してストレージに戻します。
メモリは大きければ大きいほど、一度に多くのデータを処理できます。ただし、メモリが大きければその分PC自体の価格も高くなるため、作業内容に応じて最適なメモリを使うことが大切です。
リモートワークやオンライン授業でPCを使う際は、最低でも4GB以上のメモリを使用しましょう。ただし、グラフィックソフトを使う場合など、サイズの大きいデータを扱う場合は16GB以上のメモリが必要です。
イメージとしては、グラフィックソフトを使う場合は16GB以上、使わない場合は4GBか8GBで十分とされています。
内蔵ストレージ(HDD
内蔵ストレージとは、PCのデータを保存するための部品を指します。メモリはPCの作業の一部を保存する部品であるのに対し、内蔵ストレージはPC全体のデータを保存します。
その役割から「パソコンの本棚」とも呼ばれており、本棚が大きい、つまり内蔵ストレージが大きいほど保存できるデータも多くなります。
そんな内蔵ストレージは、HDDとSSDに分けられます。それぞれの概要を確認しましょう。
HDDとは
HDDとは「Hard Disk Drive(ハード・ディスク・ドライブ)」の略で、長期間にわたってPCのデータを保存できます。
SSDが登場する以前の古いPCは、HDDの内蔵ストレージが搭載されています。
HDDは大容量のデータを保存できるため、大容量のデータを取り扱う場合に最適です。また、価格も安く購入しやすいという特徴もあります。
しかし一方で、処理スピードが遅く保存に時間がかかる、衝撃耐性が弱く壊れやすいというデメリットもあります。
これらの特徴から、大容量のデータを取り扱いたい場合やPCを大量に導入するためにコストを抑えたい場合はHDDがおすすめです。
SSDとは
SSDとは「Solid State Drive(ソリッド・ステート・ドライブ)」の略で、近年新たに登場した内蔵ストレージです。
従来の内蔵ストレージであるHDDは、円盤を回転させて磁気でデータを読み込んでいましたが、SSDは内蔵のメモリーチップでデータを読み書きしています。
データの読み書きの方法から、SSDは高速かつ作業中の音が静かという特徴があります。また、衝撃耐性も高く丈夫という点もSSDならではの特徴です。
しかし一方で、価格が高いというデメリットもあります。製品にもよりますが、ほとんどのSSDはHDDの相場価格の2倍以上です。
これらのことから、データの処理スピードの速さを重視したい場合や丈夫な内蔵ストレージが欲しい場合はSSDがおすすめです。
なお、ここまでご紹介したHDDとSSDの違いについては以下の表から簡単に比較できます。ぜひ参考にしてください。
HDD | SSD | |
---|---|---|
価格 | 安い | 高い |
処理スピード | 遅い | 速い |
衝撃耐性 | 弱い | 強い |
容量 | 大きい | 小さい |
業種別のおすすめPC
派遣業務や在宅勤務等でPCをレンタルする場合は、派遣先の業務内容を把握してからPCを選ぶことが重要です。そこでここからは、おすすめのPCを業種別にご紹介します。
事務職におすすめのPC
事務職は、業務内容や使用するソフトによってPCを使い分けましょう。
簡単なデータ入力であれば、さほど大きな処理能力は必要ないため、CPUはcorei3のスペックでも対応可能です。
一方で、エクセルや画像処理を担う場合はある程度のスペックが必要なため、高速処理に対応できるPCを選ばなければなりません。そのため、高速処理や大容量記憶に対応できるCPUやメモリを搭載したPCが適しています。
また、事務職は入力業務がメインのため、タイピングしやすいキーボードにするなど、入力作業がスムーズにできる環境を作ることも意識しましょう。
弊社が提供しているレンタルPCでは、以下のPCがおすすめです。
Web制作におすすめのPC
Web制作は画像や動画を扱う機会が多く、グラフィック系のソフトを使う機会も多いでしょう。
画像や動画を扱う場合は、保存できるデータ容量も大きく、高速処理が求められるソフトに対応できるハイスペックなPCが必要です。
具体的にはCPUはCorei7以上、メモリは16GB以上のPCであれば快適に作業が進められます。
また、大容量ファイルを扱う機会が多いため、SSDを搭載しているPCもおすすめです。
さらにグラフィックを扱う場合は、高解像度のディスプレイがあるとより良いでしょう。
これらのことを踏まえ、弊社が提供しているレンタルPCでは以下のPCがおすすめです。
SE等技術職の方におすすめのPC
技術職は業務内容によるものの、ほとんどのケースで専門的なソフトやアプリを活用する必要があることから、高い処理能力を搭載しているPCがおすすめです。
具体的にはCPUはCorei5以上、メモリは4GB以上のPCを選びましょう。なお、内蔵ストレージは必ずしも大容量のデータに対応した製品を選ぶ必要はなく、300〜500GB程度で対応できます。
これらのことを踏まえ、弊社が提供しているレンタルPCでは以下のPCがおすすめです。
学校やオンライン授業におすすめのPC
オンライン授業が増え、学校でもPCをレンタルして利用するケースが増えてきました。オンライン授業では、画面が固まるなどの現象をなるべく避けなければなりません。
そのような状況を避けるために必要なスペックの要件をご紹介します。
まず、CPUはCorei3かCorei5で十分です。
次に、メモリは授業を受けるだけであれば4GB、様々なアプリを立ち上げながら授業を受ける際は8GBのものを選びましょう。
なお、学校での利用を目的としたPCは持ち運ぶ機会も多いため、衝撃に強いSSDを搭載したものがおすすめです。
これらのことを踏まえ、弊社が提供しているレンタルPCでは以下のPCがおすすめです。
まとめ
リモートワークやオンライン授業の増加に伴い、ますますPCを利用する機会が増えた今日。
業務に必要なPCを選ぶ際には、業務内容に合ったスペックを持つPCを選ぶことが重要です。万が一、PCを適当に選んでしまうと、業務の効率が上がらなかったり、処理落ちしてしまう等の原因になる恐れもあります。
PCを選ぶ際には、特にCPU・メモリ・内蔵ストレージに注意して最適なPCを選びましょう。
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